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日独交流演奏会(1999年)
八王子フィル初の外国アマチュア・オーケストラとの合同演奏会が1999年9月5日(日)午後2時から八王子市民会館に
おいて満員の聴衆を集めて行われた。一緒に演奏したのは元東独のケムニッツ(元カール・マルクス・シュタット)にある、
「ザクセン交響楽団ケムニッツ」で、双方合わせて118人の大編成オーケストラが奏でる迫力のある音は1900人余の聴衆を
完全に魅了し尽くした。滞在中の合同練習の回数はステリハを含め5回しかなく、国民性も音楽の解釈もまったく異なる、
それもアマチュアである2つのオーケストラが、はたしてどのように纏まるのか非常に不安だったが、本番では予想以上に
素晴らしい演奏となった。彼らはたった10日間の日本滞在だったが、その間の練習や団員の家庭訪問を通して結ばれた心の絆は、
今後永遠に切れることはないだろう。彼らは演奏会の翌朝5時に宿舎を後にして帰国の途についたが、演奏会後に行われた送別
パーティはいつ果てるとも知れず、お互いに名残つきない一刻を時間の経つのも忘れ、お互いに不自由な共通語の英語で
話し合っていた。そしてこの演奏会の実現に大いなる尽力をされたドイツ・アマチュアオーケストラ連盟総裁のDr. コンラーディ
(ニュルンベルク交響楽団チェロ奏者)も演奏に参加された。尚2003年10月に行われた創立20周年記念の第30回記念定期にも
ケムニッツから30余人の有志が来日し演奏に参加した。
※日独交流演奏会管弦楽団団長、廣兼正明(日本ミュージックペンクラブ会員)による手記(webサイトより転載)
【DETA】
▽プログラム
1.ベートーヴェン:「エグモント」序曲
2.シューベルト:アヴェ・マリア
3.ヴァーグナー:”タンホイザー”より「歌の殿堂」
4.日本民謡〜北から南から〜
5.ブラームス:交響曲第1番ハ短調
指 揮:寺島康朗(1〜4)、ヴォルフガンク・ベーレント(5)
独 唱:田中三佐代(2,3)
管弦楽:八王子フィルハーモニー管弦楽団(1〜5)
ザクセン交響楽団ケムニッツ(1〜5)
合 唱:八王子フィルハーモニー合唱団(4)
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